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Wild Bliss

健康に役立つ情報

【腸内細菌を育てる】

昔から「健康の基本は腸」とよく聞いてはいましたが、何のことやらピンとこず、「便秘は体に悪い」って事くらいにしか思っていませんでしたが、いろいろと本を読んでみると、腸って本当に大切なんですね。4年位前に“花粉症をヨーグルトで治す”というのがTVで放映されたのをきっかけに、輪屋でもヨーグルトが大ヒットしました。これはヨーグルトに含まれている成分が花粉症に効果があるというのではなく、ヨーグルトの乳酸菌で善玉菌を増やし、アレルギーに強い体質をつくろうという事らしいのです。食物アレルギーでアトピーや湿疹が出る場合は、確かに腸が強くなるとアレルギーを起こしにくくなるような気がしますが、腸を強くして鼻水を止めるなんて、「気が遠くなるくらい時間のかかる治療法やなー」なんて思っていました。

しかし、今では声を大にして“腸壁とお肌は正比例”“乾燥肌も腸を疑おう”を合言葉に皆さんに腸内環境の正常化の重要性を訴えています。

ということでここでは、なぜアトピーと腸内細菌が関係あるのかを書いてみたいと思います。が、せっかくなので、腸内細菌が体内でどのような役割をしているか、肌だけでなく、全身にどのように関係しているのかを、私が読んだ数冊分の本の内容を要約してお伝えしたいと思います。

《腸内細菌とは》
私たちの腸内の壁に隙間なくぎっしりと生息している微生物で一人の人間の体内に約300種類、100兆個の腸内細菌が住み着いているといわれています。
腸内細菌には乳酸菌に代表されるような“善玉菌”とウェルシュ菌に代表される“悪玉菌”がいます。しかし、一番多いのは“日和見菌”と呼ばれる中間菌で、この日和見菌は善玉菌が増えれば善玉菌に、悪玉菌が増えれば悪玉菌になるという、「長いものには巻かれろ」タイプの菌です。
《腸内細菌の働き》
腸内細菌の主な働きは、代表的なものだけで8項目あるとされています。
1.脂質代謝の活性化
余分なコレステロールを別の物質に変換し、体内への吸収をやわらげ、体外に排泄する。

2.酵素の活性化
全ての生命活動(食べ物の消化はもちろん、息をするなどの体の動きも含めて)を支える“酵素”の働きを促進する。

3.消化、吸収、代謝への影響
腸で消化できない繊維質を分解したり、たんぱく質や糖質を分解して消化を助ける。

4.細菌に対する抵抗物質の産生
外来菌の定着を防ぎ、腸内細菌全体のバランスの安定化をはかる。

5.体内に入った薬物の代謝
体内に入った薬物を別の物質に変換し、体に利用させやすくする。

6.ホルモン、ビタミンの産生
ステロイドホルモンやビタミンB群などの合成や産生。

7.有害物質や発がん物質の分解
ニトロソアミンやベンツピレンなどの発ガン物質を分解して無毒化する。

8.腸内phの安定と腸の蠕動運動の活性化
腸内細菌の産生する酸によって病原菌の増殖を防いだり、腸の蠕動運動を活発化させて消化を助ける。
このように、私たちの日常は善玉菌に支えられていると言っても過言ではありません。
そしてもちろん、免疫機能と密接な関係があり、ビフィズス菌が多いとリンパ球やマクロファージなどが増殖され、外部からのウィルスはもちろん、体内にできたがん細胞さえやっつけてくれると言われています。
それでは悪玉菌は何をするのでしょう。
なんと悪玉菌は体内で発がん物質を産生したり、アンモニアや硫化水素などの有害物質を作ったりして、下痢や便秘、高血圧やガン、動脈硬化など、さまざまな症状の原因を作っています。
また、悪玉菌のつくる有害物質は、自律神経の働きを乱してしまい、アレルギー性疾患に悪影響を与えるといわれていたり、悪玉菌が次から次へと作る有害物質を肝臓が処理しきれなくなって自家中毒を起こしたりと、悪玉菌がたくさんいると本当にいいことがありません。

善玉菌と悪玉菌のバランスが崩れる原因としては、偏食や必要以上の抗生物質の服用、加齢による生理機能の低下、ストレス、睡眠不足などがあります。一説では「ワッ!」と驚かされた時に感じる程度の驚きのストレスでさえ、バラバラバラ・・・と腸内細菌は死んでしまうくらい繊細な一面もある菌なので、長生きしてほしい大切な人を驚かせたり、心配をかけたりするのはやめましょう。

アトピーと直接関係のありそうな部分は、「(6)ホルモン、ビタミンの産生」ですが、アトピーの炎症を劇的に抑えてくれる“副腎皮質ホルモン”などは、胆汁に分泌されて腸管に入り、腸内細菌の作用を受けて変換され、これが再び腸管から吸収されて作用するそうです。

余談ですが、私がアトピーの痒みで辛すぎる毎日を送っていたとき、一日のリズムで不思議だったことがありました。痒くて痒くて明け方まで寝れない毎日でしたが、夜が明ける頃になると痒みが楽になり、痒みのストレスでぐったり疲れた私は、夢すら見ずに眠ることができました。毎日同じパターンだったので、痒みには外部からの刺激だけじゃなくて、体のリズムも関係してることはわかっていたのですが、それが何のリズムか、永い間わかりませんでした。ただ、漠然と自分が知っている「交感神経と副交換神経ってやつかなー」くらいだったのですが、その後、交感神経と副交感神経とアトピーの関係を調べていると、アレルギーは副交感神経が優位の場合に起こるらしく、副交感神経は夜間から明け方に優位なため、アトピーだけでなく喘息やリウマチの発作も夜間から明け方に起こることを知りました。
もう一つ、ホルモンについて調べているとき、私たちの副腎から分泌されている副腎皮質ホルモンは明け方から分泌され始め、早朝をピークに夕方には少なくなっていくということを知りました。もしかしたら、朝方に痒みが楽になったり、炎症の赤みが治まっていたのは、交感神経が優位になってきたことと、自前のステロイドが活躍してくれていたせいなのかもしれません。

《善玉菌の増やし方》
1.食物繊維を摂る
一般的に食物繊維を多く含む食事をしている人は、肉と脂肪が多い食事をしている人に比べて、ビフィズス菌などの善玉菌を多くもっており、逆に病原毒素を出すような悪玉菌は少ないことがわかっているそうです。食物繊維については、次ページの“8.しっかり排毒”の真ん中あたりに書きましたので、是非、排毒と善玉菌育成の両方を目指して頑張ってみてください。
2.甘いものや刺激物は控える
私も大好きだったチョコレートや白砂糖・・・。あまり好きじゃなかったけどコーヒーなどの刺激物は、残念ながら大切に育てていきたい好酸性乳酸菌(善玉菌)を直接破壊してしまうそうです。甘いものが好きな人で超健康優良児って確かにいないかもしれません。アトピーでお店にご相談にみえた方の中で、甘いものが嫌いだと言う人は一人もいらっしゃいませんでした。チョコレートや甘いものは、善玉菌を破壊するだけでなく、丹羽先生(“9.若返り”に登場します)は痒みのもとになるヒスタミンを発生させるとおっしゃっています。
しかも、体の中に入った糖質は代謝の過程でビタミンB群を大量に使用します。
ビタミンB群はB1やB2、B6など色々と細かく分かれているのですが、どれも体にとってとても大切な役割を持っています。その中でも特にビタミンB2は皮膚や爪、髪、目や口の粘膜の発育や再生に関係があると言われています。そう言えば甘いものの食べすぎで目の奥が痛くなったときや、口の中に口内炎ができたときは、子供の頃から、やはり超甘いもの好きの父から「チョコラBB」をすすめられていました。しかも、もう一段階ややこしいことに、ビタミンB群というのはもちろん食べ物から摂取できますが、腸内細菌の合成に依存している部分も大きいらしいので、・・・・砂糖の代謝に必要なビタミンB群を作る腸内細菌は砂糖で破壊されるという、なんとも皮肉な構図になっているのです。
補足ですが、アトピーで肉や乳製品、卵などは食べるのをやめた人が砂糖だけは摂っていると、ビタミンB2が決定的に不足してしまいます。この辺りは後ほど書いてみたいと思います。
でも、甘いものの誘惑ってナカナカ断ち切れません。なぜなら砂糖の誘惑は覚せい剤の誘惑と同じ程度の常習性があるからです。本来ならば、砂糖の害についても書きたいのですが、ものすごく長くなるので、そのうち別ページを作ってアップします。ここでは、痒くて辛くて仕方がないけど、甘いものが食べたくて仕方なかった時に私がとった砂糖から逃げる方法を書きたいと思います。

A. まずは砂糖を使ったものを捨てるか、健康そうな人にあげる。
この世の中で、砂糖から逃げる事がどんなに難しいか、このとき初めて知りました。砂糖だからデザートやジュースを避ければいいという訳ではないのです。普通のスーパーで売っているケチャップやマヨネーズ、ポン酢やだしの素などの調味料類から、のりの佃煮、なめ茸などの加工品、レトルトのカレーやラーメン類など、裏の表示を見てみると必ず砂糖が入っています。なので、まずは「もったいない・・・」とつぶやきながら原材料に“砂糖”と書いてあるものを捨てます。 (その代わりの砂糖を使っていない、しかも今まで以上に美味しいものは輪屋に売ってるので、ご注文くださいね。)

B. 砂糖の代わりの甘味を使いこなす。
例えば、煮物の時は醤油に砂糖と簡単に砂糖を使ってしまうのではなく、まずはみりんを多めに入れてみましょう。もし、その素材が輪屋の野菜だったりすると、みりんだけで驚くほど甘くて美味しい煮物ができるはずです。
でも、ずっと砂糖の強烈な甘味や化学調味料に馴染んできた私たちは、舌の味雷が壊れているために、最初は野菜や調味料が本来もっている味では物足りなく感じてしまいます。そんな時は、塩を自然塩に代えることと、自然食品店で売っている(砂糖の入っていない)甘酒、米飴(玄米水飴なら最高)、果糖、メープルシロップ、甜菜糖、あまりお薦めできないけれども蜂蜜、などで甘味をつけます。
私は、市販のお菓子が食べられなくなったので、自分で作った失敗作の水分の少ない甘酒をフライパンで焼いて、「クッキーとホットケーキの中間」と言いながら食べていました。
ただ、砂糖でなければ甘いものを食べてもいいのではなく、まずは砂糖中毒から少しずつ抜けていくための方便として色んな甘味を使うのをお忘れなく!

C. 甘いお菓子が欲しくなくなる魔法の飲み物
甘いミルクティが大好きだったので、最初はミルクティに果糖を入れて飲んでいました。でも、牛乳を止めようと思ったので、甘いミルクティを飲んでる気分になれる嗜好品を何とか探さねばならなくなり、色々と試した結果、偶然作ってみた“ブラックジンガーのライスドリーム割り”にはまりました。
ブラックジンガーというのは、玄米を遠赤外線で黒く焙煎したものを25ミクロンの微粉末にしたもので、シガリオという会社が作っています。
焙煎、粉砕の過程でも玄米を酸化させることがなく、しかも玄米に含まれるある種のビタミンやミネラルは焙煎過程で増えているのだそうです。粒子を顕微鏡で見ると、細かい孔が無数に開いていて、腸内の悪玉菌が出す毒素や口から入ったダイオキシンを吸着して体外に排出するらしいのです。
便秘の解消→ダイエット効果も抜群だというお客様からの情報だったので、私も試してみたのですが、そちらの効果はイマイチでした。
玄米を焙煎しているだけに“にがい”ので、珈琲好きな方がお湯で溶いて珈琲代わりに飲まれるの分には美味しいらしいのですが、私は珈琲が苦手なので、カフェオレ調にしなければ飲めないというのもあり、牛乳ではなく温めたライスドリームで溶いて飲んでみたのです。
ライスドリームというのは、玄米から作られた飲み物で一番率直な表現としては“お米のとぎ汁を甘くしたもの”みたいな感じなのですが、これが当然ノンシュガーなのに本当に甘いのです。もちろんライスドリームだけでも飲めるのですが、ちょっと甘すぎるくらい甘いので、ブラックジンガーの苦味が丁度良く消えて最高!なのでした。
これを飲み始めてふと気が付いたのが、「あっ。最近お菓子食べてない・・・」ということでした。きっと玄米のもつ自然の糖が、甘いものが欲しくなる低血糖状態をおだやかに抑えてくれているのだと思います。
それから、甘いものがやめられないお客様にご紹介して、ファンを増やしたことは言うまでもありません。
こんなことを実行しているうちに、以前はひよこ饅頭を一度に10個近く食べていた超甘党の私も、苦しまずに甘いものから遠ざかることが出来ました。
・・・・でも、やっぱり友達と会った時や、お土産でお菓子をもらってしまった時なんかは食べてしまいますよね!その場合は自己嫌悪に陥る前にビタミンB群を多く含むものを摂ることで何とか対処しましょう。

《お薦め順のビタミンB群を摂る方法》
私たちはサプリメント類が嫌いなので、サプリメントを薦めたくないのですが、ビタミンB群はB1やB2など細かく分かれていて、まんべんなく食べようとすると色んなものを食べなくてはならなくなるのと、B群としての複合体として摂った方が効率がいいそうなので、残念ながらここはサプリメント系で対処したいと思います。
1.ニュートリショナルイースト
イーストといっても、パンを焼く時などに使うイーストとは違います。サラサラのパウダー状の酵母で、自然なビタミンB群を豊富に含んでいます。アメリカではベジタリアンの人達が不足しがちなビタミンB群を補うために、スープにまぜたりサラダにかけたりして積極的にとっています。すこーし塩味がする程度で味のくせがないので、とっても食べやすく、私はお味噌汁に入れて結構たくさん食べています。ビタミンB群は水溶性なので、たくさん摂りすぎてもすぐに排泄されていくそうです。
2.エビオス錠
アサヒから出ているのできっとビールを造った時の副産物なのでしょう。薬局でおなじみのエビオス錠です。ビール酵母なので、ビタミンB群が豊富に含まれています。うちでは愛犬のパピヨンもしつけのご褒美やスキンシップの時などに喜んで食べています。妊婦や授乳婦の栄養補給にもいいと書いてあるので、誰が飲んでも大丈夫なようです。

3.チョコラBB
周りの毒々しいオレンジの糖衣が添加物だと思うので本当は自分でも飲みたくないし、お薦めもしたくないのですが、ロングセラーを支えるだけの強力な効き目があるんですよね。私は(1)も(2)もおそろかにしてしまったあげくに、強烈に体が疲れてしまった時に2,3日だけ飲みます。すると、恐いくらいに疲れがとれる!でも、やはり常用は避けましょう。

やはり栄養は自然な形でとるのが一番。ミネラルもビタミンも全種類が解明されているわけではありません。きっと大事なのは単体の栄養素ではなくて、自然な食べ物がもっている自然な栄養素のバランスなのだと思います。単体の栄養素だけがいつもいつも体に入ってくるなんて、体にとっては不自然極まりないことで、いつか必ず揺り戻しがあるような気がします。なので、(1)→(2)→(3)の順で生活に取り入れることを強くお薦めしています。


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